「1、すばらしき Lamar Valley」

タワージャンクションからNortheast Entranceの方に向かうとそこは
Lamar Valley。

タワーから南に下りキャニオンに行こうと計画していたが,あいにくの通行止め。
一瞬「あぜん」、しょうがないのでタワーからエンタランスのほうに何の期待も
せず暇つぶしがてら行ってみたというわけです。

ところがどっこい!ここが本当に素晴らしいところ。両側を山に挟まれ、Lamar
River の両脇にビヤァ〜と広がった草原。イエローストーンの中でもっとも大き
いと思われるバレーです。
「こりゃぁ〜すごい!」と車の中で叫び、コンパスで方向を確認するとちょうど
西に向かって広がっています。「夕日だ!夕焼けに真っ赤に染まったところを撮
るぞ!」

明くる日、マンモスで昇ってくる朝日に照らされるテラスマウンテンを撮り、そ
のままそのエリアの滝やスプリングを回り、そしていよいよ夕方。
はりきってLamar Valleyの事前にロケハンしたところに向かいます。7時半ごろ
到着すると早くも先着様約1名が三脚を立てているではないか。
「う〜ん みな考えることは同じか。」
私もカメラと三脚を持ってそそくさとその地点へ。

「ハ〜イ」
「ハ〜イ」

話してみると彼はプロのカメラマン。イエローストーンにはもう15年以上も通い
詰めてるそうな。彼いわく,イエローストーンの中でもいやアメリカの中でもこ
こは最も素晴らしいところ だそうだ。日が沈むにしたがって空の色が刻一刻と
変わり、天候や雲によっていろんな姿を映し出すポイント。自分の目が狂ってい
なかったことを喜びながら二人で日が沈むのを見ながら話がはずみます。

この日の日没時間は8時15分(彼に教えてもらった)。
「もう少しだよ。」と彼。
やがて彼は7時45分ごろから,シャッター(ニコンF3&マミヤ7)を切り出します。
私も真似してパチリ。

「こんなところでお師匠さんに会えるとはこりゃぁラッキー!とりあえずこの人
の真似しといたろ。」こそくな手段に出た私。


彼の言う通り日が山の稜線に近づくにしたがって遠くの草原やその上の雲がどん
どん色づいてきます。おぉ〜っ!しかも遠くに虹まで出てきたではないか!ほんと
にラッキー、アイスクリームで『もう一本』が出てそのもう一本からまた『もう
一本』が出たようなもんです。(変なたとえ)。

やがて夕日は山の向こう側へ。
しかし彼いわく,
「アマチュアの頃はこの辺でOKと機材を片付けかけたところ突然空の色がピン
クに変わって大事なシャッターチャンスを逃したこともあるんだ。だからもうち
ょっと待っほうがいいんだよ。」
なるほど〜そこがプロとアマの違いか〜と私も真似して待って見ます。あいにく
その日は雲が邪魔して空はピンクに色づくことはありませんでした。

          〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

日が沈むまでの間に彼は,
「Beartooth Highwayってしってるか?一万フィート(3000M)以上のところを通
る峠道ですごくいいから行った方がいいよ」と勧められました。今回イエロース
トーンだけでもおなかいっぱいなのに他の所まではちょっと〜、と思いながら聞
いていましたがあんまり彼が強く勧めるので行ってみました。

          〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


しかしこのLamarValleyは、今回のイエローストーンの旅の中でも一番思い出深
い場所となりました。

*彼の写真は,Norhteast Entrance を出て最初の町、Cooke(クーク)Cityにある
「Brain Gallery」ということろで見る(買う)ことができます。ピンクに染まっ
たLamar Valleyもちゃんとありました。

つづく

Yellowstone目次へ  トップページへ


 

「2、オスプレィの初飛翔」

キャニオンのロウワーフォールのルックアウトポイントに立つとなんだか周りが
騒がしい,というか滝ではないところにみんな双眼鏡やカメラを向けているので
す。近くにいた男性に聞いてみました。
「あそこの岩の上に,オスプレイの巣があって上に雛が2匹いるんですよ。」

一眼レフに300ミリのレンズを付けてのぞいてもあんまりよく見えません。

「今あんまり動いてないからわかりにくいけど,白いのと,黒いのがジーっとして
るんだよ。」
よ〜く見ると綿毛のようなものが岩の上に乗っているような感じ。

すると近くにいた,バードウオッチャー,というか彼らを観察しつづけている人が
近くの観光客や子供たちに詳しく説明したり質問に答えています。

巣の大きさは大体彼らが羽を広げたのと同じ大きさ、黒いのがオスで,白いのが
メス。彼らは生まれて15ヶ月であっちのほうに飛んでるのが両親。オスプレイ
(和名ミサゴ)は湖や川の近くに住み、魚を捕って食べる雄一の鷲鷹類で彼はその
魚を捕る瞬間の光景を臨場感あふれる語り口で取り巻きに説明しています。

そのうち母親が,巣に戻ってきました。彼らの巣はとがった岩場の直径2メートル
くらいの頂上にあります。はるか下を流れるイエローストーンリバーから強い上
昇気流が吹き上げています。

やがてメスの雛が羽を広げました。しかしまだ足元はよたよたしています。見物
人たちも注目。もちろん私も三脚にカメラをセットして注目しています。
やがて彼女は足でピョンと飛びあがるようなしぐさを始めました。するとどうで
しょう,彼女は強い上昇気流に乗って巣の上1メートルをたこのように舞い上がり
ました。

「お〜っ!!!パチパチパチ・・・・」
見物客からは大拍手。ギャラリーは大興奮です。彼によると飛んだところを見た
のはこれが初めてで今まで親が雛に「こうやって飛ぶんだよ」と見せていたそうで
す。

こんな瞬間を見ることができ本当にラッキー。イエローストーンくんだりまで来
てよかった、と居合わせたみんなが思ったことでしょう。

つづく

トップページへ


 

「3、イエローストーンのシャワー」

もしイエローストーンが日本にあったら,そこらじゅうに「健康ランド」を作る
ことでしょう。(硫黄の湯,泥の湯,バイソンの湯・・・)

イエローストーンにはいくつものキャンプグラウンドがあります。しかしシャワ
ーの設備があるとうたわれている場所は、オールドフェイスフル,キャニオン,そ
してフィッシングブリッジの3ヶ所です。

しかしそれ以外のジャンクションでもそこのホテルやロッジ(ルーズベルトロッ
ジやマンモスホットスプリングホテル・・・)は$3でシャワーを浴びさせてくれま
す(バスタオル付き)。

イエローストーンは標高も高く乾燥しているので不思議なくらい体はさらさらな
んですが、あやまってマッドポットに落ちた,というときなんかには便利ですね。


注:シャワーのあるところでは,だめです。シャワーの場所を教えられるだけ。

 

つづく


 

「4、ジャクソンのお勧め」

グランドテットンからの帰り道、ジャクソンに寄ってきました。

イエローストーン&グランドテットンと自然の中に一週間もいたので町全体がま
ぶしく感じました。

車を駐車場に止め、持参の自転車で町を探索です。まぁどこのリゾート地にもあ
るようなブランド店があり,またカウボーイの町らしくウエスタンウエアー&用
品(?)店が並んでいました。

その中でもおすすめの店は、「Images of Nature」というフォトギャラリーです。
特にイエローストーンで「動物中毒」にかかった人には最適です。
写真家、Thomas D.Manglesen がイエローストーン&グランドテットンのみなら
ず世界中で撮った鷲鷹,グリズリー,くじら,ムース,チータ(4本足の)・・・等す
ばらしい写真が落ち着いた雰囲気のギャラリーの中に展示販売されています。
 6つ切りほどの大きさが$300くらい、幅1メートルくらいのものだと$1000〜
2000以上の値段がついていました。もちろんこれらはポスターではなく,印画紙
に焼き付けた本物の写真です。しかしポスターやポストカード,写真集,カレンダ
ーといったお土産にも買えそうなものも売ってます。

News  2003年3月に発売された「WILD LIFE」という世界のトップネイチャーフォト
グラファーの 作品を集めた写真集の中に、素晴らしい写真が入ってます。

ジャクソンに行かれる方は一度のぞいてみてはいかが?

*あっ、カタログにはホームページのアドレスが載っていました。
http://www.mangelsen.com です。

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ソルトレイクに帰ってくるのに89号を使いました。行きは15号を使ったのですが,
道は89号のほうが小さな町をつないでいるので面白いのですが、私が行った8月
後半で途中道路工事で4箇所ほど足止めをくらいました(各15分ほど)。
89号は基本的に片側1車線なので,大きなRVが坂道でのろのろしていたりしてその
うえ抜くのに難しいので,時間的には15号のほうが(少し)早いです。
      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

おしまい。
最後までおつきあいありがとうございました。

 

Yellowstone目次へ  トップページへ

 

 

 


 

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送