「デスバレー日記1」


2000/10/24〜11/1のデスバレー旅行日記です。



24日4時にようやくラスベガスを出発,途中道草をし,睡魔に襲われなが
らデスバレー・ファーナスクリークランチに着いたのが夜8時でした。も
うテントを張る元気もなくキャンプグラウンドに車を停めそのまま寝て
しまいました。

そして翌日。

寒さに起されたのが早朝5時です。仕方ありません,日の出の出勤です。
まずはデビルズゴルフコースで日の出の撮影です。秋だからかそれとも
乾燥しているためかわかりませんが,塩の結晶は見ることができません。
それでも土の小山が,ぼこぼこぼこぼこぼこぼこ・・・・果てしなく続
いています。

シャワーも浴び昼ごはんも食べ,さぁタイタスキャニオンロードへ出発
です。BeatyCutOffという近道というかバイパスを通ってBeatyの町の手
前に入り口があります。このタイタスキャニオンロードというのは,す
べて未舗装路で全長30キロちょっとあり、だいたい3時間で通過できる
一方通行の道です。4WD Reccommendedとなっていますが,まぁスピード
を出さなければ,そして雨で路面が濡れていなければ,普通のセダンでも
通ることができる道です。また一方通行で対向車を気にしなくていいの
も気が楽です。

すばらしいですこの道。両側にダイナミックでしかもいろんな形をし
た岩山がそびえ,見ていて飽きません。
入口から1時間ほど経つとちょうど峠に差し掛かります。ここがこのル
ートで一番標高の高いところで,向こう側にはすばらしい景色が開けて
います。昔の鉱山の跡とは言え,よくもまぁこんなところに道をつけた
もんです。
今回2時過ぎに入口を入り,途中10回ほど道草をして,出てきたのが5時
半ごろでした。ちょうどバレー内が夕日に包まれる時刻で,これくらい
のスケジュールで正解だと思いました。タイタスキャニオンロードで暗
くなると道も狭いし,ひとけもないしでちょっと怖い思いをするかもし
れません。でもお勧めですこの道。

これは,ストーブパイプキャンプグラウンドのテントのなかで書いてい
ます。もう9時半,今日は早起きしたので眠い。
もう限界,おやすみなさ〜い。


Deathe Valley もくじへ     トップページへ



「デスバレー日記2」

10/26、デスバレー2日目です。
こちらは昼の気温が27度くらい,夜になると冷え込んで13度くらいでし
ょうか。寒暖の差が激しいです。日の出は7時10分くらい,日の入りは5
時半くらいです。日本よりも緯度が少し高い(北)のでこうなります。

Stovepipeのキャンプグラウンドに張ったテントの中,夜中に何度も目
を覚まし,よく眠れないまま起きたのが7時です。ちょうど日の出の時間。
どうしようか迷った挙句,思い体を上げテントから這いずり出ます。

キャンプグラウンドから車で5分ほどのところにSand Dunes(大きな砂丘)
があり,それが朝日に照らされ金色に輝いています。路肩に車を停め,重
いカメラと三脚をかついでサンダルのまま,えっちらおっちら砂の上を
歩きます。400mほど歩いてやっと砂丘の上に撮影ポイントを見つけまし
た。朝からきついです(何も食べてないし)。金色の砂の背後には同じよ
うに朝日に照らされた山々が赤く染まっており,なんとも絵になる風景
です。

何枚か撮っていると後から荒い息づかいの音。
「フー フー フー」

ふりかえると,1960年代のヒッピーのような男がこちらに向かって砂の
丘を上ってきます。やたら派手なTシャツと薄汚れたジーンズ。髪はロ
ンゲのカーリーヘアー。肩には大きなカメラバッグを提げながらこれま
た大きな木の三脚(測量で使うようなやつ)も持っています。

「Good Mornning!」
「グッモーニング」

話していると,彼は6ヶ月間旅をしているそうで,しかも車でニューヨー
クからバンフを通ってアラスカへ行きそのまま南下して夕べここに着い
たという事。どこに行っても信じられないような人に出会う国アメリカ。
一応ライブラリーフォトグラファーのようで,一眼レフと4X5のカメラで
同じところから撮り出しました。この後セドナ,サワーロ,ホワイトサン
ズ,ビッグベンドなどを通ってニューヨークに帰るそうです。言ってま
した,「もう旅に疲れた」と。あたりまえじゃ!

今日は午前中からあまり天気がよくなく昨夜眠れなかったこともあるの
で休養日にして,昼からシャワーを浴び,その辺をぶらぶらして,今,メス
キートキャンプグラウンド(スコッティーキャッスルの南)のテントの中
です。明日は,毎度おなじみの,Racetrackに行ってみるつもりです。ダ
ートロード大丈夫かなぁ??


資料編

ファーナスクリークランチにはシャワー&コインランドリー、ストーブ
パイプにはシャワーのみあります。両方ともガソリンスタンド,グロー
サリーもあります。スコッティキャッスルにはガソリンスタンドがあり
ますが,朝7時から夕方6時までです。
公園内の部屋はシングル&ダブルが$65くらいです。近くの町Beatyに
はモーテルが何軒かあり,大体$45だそうです。今これをアップしてい
るものその中のひとつ、「Exchange Club」というカジノもあるモーテ
ルです($45)。なかなかきれいな部屋です。
10月11月はデスバレーのハイシーズンのはずですが,平日だからか,あま
り混んでいるという感じではありません。

Deathe Valley もくじへ     トップページへ



「デスバレー日記3」

2000年10月28日 (どーも眠りが浅い)

メスキートキャンプグラウンドでむかえた朝,寝坊です。起きたら9時で
した。天気は曇り(がっかり)。

今日は,Racetrack(Moving Rockのあるところ)に行く予定です。
ダートロードの入口に10時45分,Racetrackに着いたのが,12時ちょっと
前です。1時間半見ておけば大丈夫です。谷を走って行くので比較的フ
ラットで,道もそんなに悪くはありません。ここも4WD Reccommendedに
なっていますが,道が乾いていれば普通の車でもOKでしょう(時々下をす
るけど)。

肝心のMoving Rock ですが,結局みつけられませんでした。せっかく行
ったのに!

このごろどうも天気が悪く、Tシャツでは肌寒いくらいです。その代わ
り時々さす日差しは強烈に暑いです。


Beatyより

井上 一

Deathe Valley もくじへ     トップページへ



「デスバレー日記4」

2000年10月28日(前の日記は27日の誤りでした)

久しぶりのMotel泊まり。ちょっぴり贅沢な朝は天気もよくそしてかな
りの冷え込み(15℃くらい)。ここBeatyは標高1150mほどあるのでこの寒
さもうなずける。

今日はBeatyの近くにあるゴーストタウン,Rhyolite(ライヨライト)を
訪れます。
100年ほど前,ゴールドラッシュに栄えた町で,昔の写真で見ると,ここに
はたくさん家々が建ち並び,そして馬車の駅や仕立て屋などのあるにぎ
わいのあった都市です。しかし今では朽ち果てた銀行や,グローサリー,
そして刑務所などがあるのみで,ゴーストタウン初心者の私には結構楽
しめ,半日つぶすことができました。


午後からまた曇ってきました。土曜日ということもあって人出が多くな
ってきました。特に目立つのがバイク2台に分乗する老夫婦です。大き
なアメリカンのバイクにまたがりヘルメットには互いにヘッドセットを
付け交信しながらハイウェイを走るのでしょう。

今日はファーナスクリークに戻り,明日からは南半分を探検するつもり
です。


井上 一

Deathe Valley もくじへ     トップページへ




「デスバレー日記5」

2000年10月29日 ひどい風

テキサススプリングキャンプグラウンドの朝,非常に強い風にテントが
あおられる音で目がさめた。

朝6時半,気温は20℃を少しきるくらいの快適な温度。今日はバッドウオ
ーターで日の出を迎えようとそそくさと車に乗り込み,薄暗い中を走り
出す。空はうす曇。う〜んついてない。

バッドウオーターのパーキングロットをちょっと過ぎたところで車を降
り,カメラを担いで,下のほうに歩き出す。真正面に見えるテレスコウプ
ピークの山頂は雲に覆われそしてその上空にはぽっかりとつるし雲が浮
かんでいる。天気は悪くなりそう・・・

やがて日の出の時間,向かいのパナミント山脈が真っ赤に燃え出します。
それから1時間半くらいでバレーの「底」に日が当たるようになります。
サッカーボールを平たくしたような塩の結晶のかたまりにもようやく日
が差したというわけです。

それにしても,すごい風です。昼頃になっていっそう強くなってきまし
た。これは紛れもなくサンドストームです。車に乗っていてもゴーゴー
音が聞こえ,車が左右に揺れます。遠くのほうでは砂煙が立ち上ってい
ます。それにしてもコンタクトレンズな私にはまさに生き地獄,これこ
そデスバレーです。たすけてぇ〜〜目玉がいたい〜〜〜

3時半ごろ,ダンテスビュー到着。
さすがに標高1670mともなると手がかじかむほどの寒さ。依然として曇
っているのでいまいちですが,それでもバレーを一望でき,ダイナミック
ですばらしい風景です。
長居をしてもしょうがないので,ちょっとうろうろした後,今度はザブリ
スキーポイントへ移動です。

ついたとたん,バレーにスポットライトのように日が差しています。ち
ょうどザブリスキーポイントの黄色い山々のバックに何本かのスポット
ライトがさしている状態で,今度はドラマティックな風景です。
決めた!明日の朝もう一度来よう。ここは,東からでも西からでも日が当
たる角度なので,天気さえよければ「ええとこ」に違いありません。

これはファーナスクリークキャンプグラウンドで書いています。ここは
木が生えているので(植えられている?)今日のこの暴風を少しでも避け
ることができそうです。しかしゴーゴーヒューヒュー,竜巻の中にでも
いるかのようです。
アッ!雨です。ぽつぽつ雨が降り出しました。10月の降雨量が3mmのこの
地で,これはラッキーなことなんでしょうか?


明日はどうなることやら。
おやすみなさい。

Deathe Valley もくじへ     トップページへ


「デスバレー日記6」

2000年10月30日

はっ!と目を覚まし,テントの通気口から外を見るともうすでに東の空
は明るくなっているでは。
「あ〜,寝坊したぁ。よし,こうなったらもう一眠りだ!」
といったんシュラフに顔をうずめたものの,どこからともなく

「おまえはいったいここまで,なぁ〜にしに来たんじゃぁ〜〜」
という天のお言葉(タイムボカンの声)。

わかりました。わかりましたよ。さっさと行きゃぁいいんでしょ。
急いでコンタクトレンズを入れて発車。

7時10分ザブリスキーポイントのパーキングです。太陽は山影から出る
ばかりという状態。カメラをかついで必死に坂を登ります。朝いちの登
りはどこでもきついっす。

うわ〜〜〜〜 日が当たる直前の黄色い山々のバックに真っ赤に燃えた
パナミントレンジ。しかも昨日の雨は悪いことではなかったようです。
2000mぐらいから上には砂糖を降りかけたような雪です。今シーズンの
初雪だそうです。
だんだん眼下の山にも日が下り,暗いベージュからまぶしいほどのゴー
ルドに輝き出します。しかしこれも1時間ほどすると太陽が雲の中に隠
れてしまい the End。

終わりよければすべてよし。朝のショーを見れたことで,思い残すこと
なくデスバレーをあとにできそうです。

おしまい。

最後までおつきあいありがとうございまいた。

もどる

Death Valley の目次へ  トップページへ

 

1

1

1

1

1

1

1

 

 


 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送